Episodes

  • EP. 625『@嬉野・多久・武雄 、其ノ四 - 宇宙で食べるなら呉豆腐』
    May 28 2026

    武雄には、宇宙ステーションのような外観をした佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」があります。ここではJAXAと佐賀県が連携した「JAXA佐賀スクール」が行われ、自然科学や宇宙への興味を育てています。館内には自然科学系の本を集めた図書館やブックショップもあります。また、武雄市立図書館は開放感があり、自由に本を選んで読める居心地が素晴らしく良い空間です。武雄には、明治時代に建てられたままのレトロな温泉も残されており、熱い湯とぬる湯の二つの浴槽があります。さらに、樹齢三千年を超える大きなクスノキの御神木があり、幹の中には畳十二畳ほどの空間と神様が祀られています。武雄名物の呉豆腐は、にがりではなく葛とでんぷんで固められており、ぷるぷるでもちもちした食感です。ごま醤油をかけて食べるほか、黒蜜やきな粉をかけてデザートのように食べることもあります。無重力空間で呉豆腐を食べてみたいと思うほど不思議な食感でした。

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    9 mins
  • EP. 624『@嬉野・多久・武雄 、其ノ三 - 真赤な大根、献上品』
    May 27 2026

    江戸時代、鎖国をしていた日本では、ヨーロッパや中国大陸から入ってきた文物は長崎街道を通って福岡、大阪、江戸へ運ばれていました。その街道沿いにある多久という町には、日本最古と言われる孔子廟があります。また、多久にはここにしかない伝統野菜「女山大根」があります。女山という山で育つことからその名が付けられました。女山大根は白ではなく赤く、長さ約八十センチ、胴回り六十センチ、重さ十キロほどにもなる大きな大根です。辛みが少なく甘みが強く、硬くて煮崩れしにくいため、昔は煮物として食べられていました。現在では大根おろしやシャーベット、アイスクリームにも使われています。旬は十二月から二月頃で、武雄や嬉野温泉へ向かう途中の多久で味わうことができます。多久の殿様は、この女山大根を牛に四本積んで佐賀藩主に献上していたと言われれるほどの珍味です。

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    9 mins
  • EP. 623『@嬉野・多久・武雄 、其ノ二 - 温泉湯豆腐、「MUSIC FOR THE ONSEN」』
    May 26 2026

    嬉野温泉では、温泉に浸かりながら何も考えず、ぼーっとしていると、つらいことも消えていくように感じられます。地元の人に勧められて旅館・大村屋を訪れると、ラウンジには、佐賀県出身の書家・中林吾竹の「書代万」という書が目に入ってきます。町が火事になった際、当主が川に入って守ったという話も残っています。嬉野温泉名物の湯豆腐は、とろみのある温泉のお湯でゆっくり煮込まれ、体の中まで温まるようなおいしさです。また、くるりの岸田繁さんが制作した『MUSIC FOR THE ONSEN』という音楽が館内で流れていて、温泉に入って“とろとろ”、湯豆腐を食べて“とろとろ”、音楽を聴いて耳の中まで“とろとろ”になる感覚になります。嬉野では、いろいろなことを忘れてしまうような時間が過ぎていきます。

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    9 mins
  • EP. 622『@嬉野・多久・武雄 、其ノ一 - 嬉野温泉でお茶、うれしいの』
    May 25 2026

    嬉野へは、博多から特急リレーかもめを乗り継いで、西九州新幹線に乗れば東京からでも午後には到着できます。塩田川が流れ、歩いているだけで心がほどけていくような場所です。観光とは、その土地の“光”を見つけ、学ばせてもらうこと。そんな言葉がぴったりの町だと感じます。嬉野温泉は日本三大美肌の湯のひとつで、歴史も古く、さらに580年以上続く嬉野茶の産地としても有名です。茶畑や森、大村湾を眺めながらお茶を味わうティーツーリズムも魅力ですね。そして、お茶に合うのが橋爪菓子舗のどら焼きや名物のまんまるカステラ。藤井聡太さんがお茶菓子に選んだことでも知られ、温泉とお茶とお菓子、その全部が嬉野の魅力を感じさせてくれます。

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    9 mins
  • EP. 621『@伊万里 、其ノ四 - メインは伊万里牛に青磁、長春』
    May 21 2026

    伊万里のメインディッシュは、伊万里牛です。但馬牛の血統を受け継ぐ伊万里牛は、地元の固有の土地と牧草で育てられることで、他の銘柄牛とは異なる独特の美味しさを生み出しています。外国人からも絶賛されるほどの逸品です。このおいしい伊万里牛を盛るにふさわしい器が、伊万里焼の最高峰である鍋島です。佐賀鍋島藩の秘窯「大川内山」で作られてきた鍋島は、江戸時代には将軍家や諸大名にのみ献上される特別な陶磁器でした。色鍋島、鍋島染付、そして青磁の三種類があり、中でも九代長春による青磁は、濃い水色の神秘的な光沢で伊万里の四季折々の自然の美しさを表現しています。美味しさは舌の上だけで味わうものではありません。伊万里牛の美味しさと、それを盛る青磁の芸術性が一体となることで、総合的な美食体験が実現します。食卓に彩りと深みをもたらす、伊万里ならではの文化を堪能できるのです。

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    9 mins
  • EP. 620『@伊万里 、其ノ三 - デザートに伊万里フルーツ』
    May 20 2026

    佐賀は南国で豊かな土地であり、佐賀の人々は非常に徹底した性質を持っています。商売では利を取り切り、交渉では甘さがなく、行動力に優れながらも倹約や合理性を徹底しているのが佐賀人の特徴です。しぶとい性質を持ちながらも、つらい顔を見せず、ニコニコ笑顔で対応するあっさりした気質が魅力です。

    伊万里は、東松浦半島と北松浦半島の付け根に位置する地政学的に興味深い場所で、両半島から流れてきた文化を吸収する地点です。古くからフルーツ王国として知られ、伊万里梨は手のひらサイズの小さな梨で、水分豊富で原種の特性を残しています。薄皮のキンカンは種がなく、そのまま食べられる珍しい品種です。また、芯まで真っ赤な「イチゴさん」というブランドが大人気で、フルーツ狩りができるスポットも多数あります。


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    9 mins
  • EP. 619『@伊万里 、其ノ二 - いりこ出汁うどん』
    May 19 2026

    佐賀県伊万里地域は、古くから豊かな自然と文化で知られています。伊万里湾はリアス式海岸で、潮が東から西へ雷のような音を立てて湧き上がる壮観な現象が見られます。この地で古伊万里焼や有田焼などの陶磁器が生まれ、現在ではジャポニズムの影響で世界中で高い人気を集めています。

    伊万里の食文化も独特です。地元ではいりこ出汁が主流で、カタクチイワシやマイワシが豊富に獲れます。また、佐賀は良質な小麦の産地であり、「春風ふわり」という品種で作られたうどんは、いりこ出汁との相性が抜群です。伊万里川沿いには、夫婦円満や長寿を象徴する大きな陶磁器の置物が並んでおり、町を散歩しながらこれらの縁起物を楽しむことができます。歴史と食、工芸が融合した伊万里は、訪れる価値のある魅力的な地域です。


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    9 mins
  • EP. 618『@伊万里 、其ノ一 - 伊万里、味の車海老』
    May 18 2026

    伊万里へ行くなら、東京からは福岡空港が便利です。レンタカーで1時間20分ほど走ると、海と山に囲まれた独特の景色に出会えます。まるで中国の山水画のような風景や、小さな島々が浮かぶ静かな湾が広がっていて、昔はここから伊万里焼がヨーロッパへ輸出されていました。台風の影響を受けにくい天然の良港だったそうです。さらに伊万里湾では車エビの養殖も盛んで、植物性プランクトンが豊富な海で育った車エビは絶品。最近は「プロトン凍結」という特殊な冷凍技術も使われていて、解凍してもまるで生のようなおいしさなんだとか。地元の方も「伊勢海老より車エビ」と太鼓判を押していました。

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    9 mins